我が家の近所には、歯科医院がとてもたくさんあります。こんな芦屋で口コミの根管治療を探してみると入れ替わりもはげしく、わずか数か月で廃業してしまったところがあったり、同じ建物の歯科医院が1年後に別の看板を掲げていることもありました。腕が悪かったのだろうか…それとも競争が激しくて生き残れなかったのだろうか…憶測はしますが、真実はわからないままで、歯科医院に対する強い不信感を抱いていました。ある日、小学二年生の娘が突然「歯が痛い」と泣き出しました。毎日仕上げ磨きをしていたはずなのに、それが不十分だったようで、歯と歯の間に大きな虫歯ができていました。この評判の審美歯科が東京では時間は夕方6時近く。しかもその日は木曜日で、我が家の近隣のクリニックは木曜日がお休みのところが多いため、診察しているところがありませんでした。診察していてもすでに時間が遅く、さらに小児歯科を診られる歯科医院は意外に少なくて、ネットで調べた歯科医院はほとんど断られてしまいました。やむなく、最近開業したばかりの歯科医院に電話をしました。そこは、1か月ほど前に開業したばかりで、廃業したコンビニを改装したところでした。すでに受付時間は過ぎていましたが、「すぐ来てください」と言ってくださり、車で10分のそこへすぐに伺いました。こんな話題の歯医者は東成区でも今里ではシャッターは半分閉まっていましたが、電話で言われたとおりにインターホンを押すと、すぐに診察室に通してくれました。そこで、私は最新の歯科の設備と技術を目の当たりにしたのです。明るく清潔な診察室。パーティションで区切られていて、ほぼ個室のような状態です。大きなモニタがあり、撮影したレントゲン写真は即座にモニタに表示され、作成したばかりのカルテも表示されていました。子供の好きそうなアニメを流すこともできます。若い女性の医師が、虫歯の状態について丁寧に説明してくれました。虫歯が深く、神経まで炎症を起こしていること。麻酔をして神経を取る処置をすることがわかりました。その東成区であの評判の歯医者を見つけることは何を隠そう、この私自身が、歯医者さんが大嫌いです。過去に虫歯の治療で脂汗が出るほど痛い思いをしたことがあり、歯の治療は恐怖でしかありません。私の経験したことがある麻酔の注射はとても痛いので、子供が痛がるのではないか、そのせいで歯医者が嫌いになるのではないかと心配しました。ところが、医師が取り出したのはペンのような機械で、「歯ぁーちゃんに音楽聴かせて、眠らせるからね。そうしたら何も痛くないよ」と娘に言い、娘も不安なく処置を受けることができました。じっさい、痛みもほとんどなく、娘は歯医者を怖がったり嫌いになることもありませんでした。その後も、歯の仕上げ磨きに自信がないことを伝えると、仕上げ磨きに便利な柄のついたフロスを紹介してくれたり、心配なら1か月に1度ほど検診やクリーニングに来るように勧めてくれました。私がかかりつけている歯医者さんとはあまりにも違うので、驚くことばかりでした。東京の新宿で評判の歯医者では今まで、「すぐつぶれるところは信用ならない」と新しい歯科医院を避けて地元に長くある歯科へ通っていましたが、大きな間違いであることに気づきました。今では家族全員でその医院に通っていますが、今までとは比べ物にならないくらい歯の治療が快適で、苦痛がありません。常に医療は進歩していて、歯科医師や、医院もアップデートしていかなければならないのです。新しい医院には、最新の設備や、最新の技術があります。そういうメリットに気づけたことは、とても幸いなことでした。