歯医者を見て我がふり直そう!お金が貯まる人・貯まらない人の違い

2025年9月
  • 歯科医が警鐘マウスウォッシュ依存の危険性

    未分類

    マウスウォッシュは、手軽に口腔内を爽快にし、口臭予防や殺菌効果も期待できるため、多くの方に愛用されています。しかし、歯科医師の立場からは、マウスウォッシュの利便性や効果を過信するあまり、それに「依存」してしまうことの危険性について警鐘を鳴らしたいと思います。マウスウォッシュはあくまでオーラルケアの補助的な役割を担うものであり、その使い方を誤ったり、頼りすぎたりすると、かえって口腔内の健康を損なう可能性があることを理解しておく必要があります。まず、最も大きな問題点は、「マウスウォッシュは歯磨きの代わりには絶対にならない」ということです。お口のトラブルの主な原因であるプラーク(細菌の塊)は、歯の表面にネバネバと強固に付着しています。このプラークは、マウスウォッシュでうがいをするだけでは物理的に除去することはできません。プラークを効果的に取り除くためには、歯ブラシによる丁寧なブラッシングと、デンタルフロスや歯間ブラシを用いた歯間清掃が不可欠です。もし、歯磨きをせずにマウスウォッシュだけで済ませてしまう習慣がついてしまうと、プラークが口腔内に残り続け、虫歯や歯周病が確実に進行してしまいます。これは、マウスウォッシュ依存の最も危険な側面と言えるでしょう。次に、「症状の隠蔽(マスキング)」にも注意が必要です。マウスウォッシュの中には、強い香りで口臭を一時的にカバーする効果が高いものがありますが、もしその口臭の根本的な原因が、治療が必要な重度の歯周病や大きな虫歯、あるいは舌苔の異常な蓄積、さらには消化器系や呼吸器系の疾患などであった場合、マウスウォッシュで臭いをごまかしている間に、その原因疾患が悪化してしまう可能性があります。口臭が気になる場合は、まず歯科医師に相談し、原因を特定してもらうことが先決です。また、「口腔内常在菌バランスの崩壊」も懸念される点です。強力な殺菌成分を含むマウスウォッシュを長期間、過度に使用し続けると、口腔内に必要な良い菌まで殺してしまい、かえって悪い菌が繁殖しやすい環境を作ってしまったり、口腔カンジダ症などの日和見感染を引き起こしたりするリスクも指摘されています。さらに、「アルコール成分による口腔乾燥の助長」も問題となることがあります。